現在会社で中途採用の求人をしているんだけど、この春、大学を卒業したばかりの子が何人も応募してきていてビックリ。地元の不況具合を妙なところで感じてしまった今日この頃。
で、ふと思ったこと。
facebookページで求人をしたり、facebookの広告欄に求人情報サイトの広告が出てたりしてるんだけど、facebookって、求人ではなく求職に使うべきなんじゃないかな‥と。
だってタイムライン化したことにより、ちゃんと過去データまで記載すれば、履歴書+職務経歴書になるわけで‥
私はこんな人材です!こんな仕事をしてきました!こんな作品を作りました!こんなプロジェクトに取り組んできました!こんな研究してました!
と、思う存分アピールし放題なわけで‥
人によっては、友人の多さや業界関係者とのコネクションを誇ったり、全力で作り込んだfacebookアプリで技術力を証明したり、アートやデザイン系ならポートフォリオ代わりに使ったり‥
いくらでも活用方法はあると思うんですよね。
で、いくら力を入れてタイムラインや基本データを充実したところで、企業の人事担当者や経営陣が見てくれないことには宝の持ち腐れ。ポイントはこれをどう求職に結び付けるかですが‥
facebook広告を出してみてはどうでしょう?
費用的には5,000円とか10,000円程度でもそれなりのfacebook広告は出せるわけで‥
広告欄に「仕事さがしてます!」「現在失業中!仕事ください!」「求職!32歳・医療系MD経験10年」とか出てたら、お?って思わずクリックしちゃう人も出て来るんじゃないでしょうか。
まだこういう活用をしている人はいないみたいだし、今なら目立てるから早い者勝ちじゃないかな?
少なくとも、私がもし失業中なら絶対にやってみるな。
こんな方法で一流企業への就職は無理だろうけど、中小企業とかベンチャー系なら面白がってくれるところもあるんじゃないかなと思うんですが、 どうでしょう?
2012年4月12日木曜日
2012年4月9日月曜日
原発問題に対する現在の私の立ち位置
福島原発の事故から1年が過ぎ、そろそろ自分なりの意見や考えをまとめなければならないと考えています。が、個人的な意見だとしても、あまりにも情報が少なく、あまりにも広範囲にわたるテーマのため、結論とまではいきませんが、とにかく、今現在考えていることをまとめておきます。
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まず、私は小学生の頃から断固たる原発反対派でした。当時、推進派と反対派でどのようなせめぎ合いがあったのかはわかりませんし、専門的な情報など理解出来る知能もありませんでしたが、子供らしい単純な疑問に誰も答えてくれなかったのです。
「絶対に安全なら、どうして東京や大阪に原発を作らないの?」
中学生になって社会の構造も理解出来始め、地元にも原発(伊方原子力発電所)が出来、高校生になって少しは専門的な文章もわかるようになり、私の中でこの疑問は確信に変わりました。
「原発は絶対に安全なんかじゃない。」
絶対に安全ではなくとも、本気でそう信じているのであれば、電力の大消費地から離れたところに原発を建設したりしないはず。関東であれば、経済効率を考えて東京湾内以外では説明が出来ないし、安全だという理論も破綻してしまいます。愛媛だってなぜ松山でなく伊方なのか・・・。
「わかってて嘘を言っている。」
ただ、超文系の私には、具体的にどこがどう安全でなく、どんな危険がどれだけの影響を与えるのか、どうすべきなのか‥‥理解することも判断する能力もなく、結局危険性を声高に叫ぶこともありませんでしたし、何らかの行動に移すこともありませんでした。
「安全なら東京に作れ!作れないなら危険なんだ!」
というだけでは当時、きっと誰一人振り向いてもくれなかったでしょうし‥。
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それから数十年間、少なくともマスコミに原発の致命的な事故の記事が載ることもありませんでしたし、チェルノブイリやスリーマイル島の事故も、どこか遠い世界のおとぎ話のように感じてしまい、自分の中では原発は危険な存在であり反対派であるという認識でありながらも、拳でテーブルを叩き、唾を撒き散らしながら激論を戦わせるべき話題ではなくなっていました。
「絶対安全じゃないけど、その危険なことが起こらないのなら、騒ぐ必要もないよな。」
実際、原発が立地している市町村へ行ってみると、周辺とは明らかに異なる立派な施設が充実しており、聞くところによると福祉サービスなども目を見張るレベルであるとか‥。当然住民は大いなる恩恵を受けているであろうし、原発に反対するということは、これら住民が受けている手厚いサービスをも否定することに繋がるということであり、なかなか口に出しにくい雰囲気ではありました。
(たとえそれが電力会社の狙いであったとしても‥)
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しかし、残念ながら起きてはいけない、起きるはずのなかった大事故が発生してしまいました。元々の反対派にとっては、それみたことか!と鬼の首でも取った騒ぎとなるところかもしれませんが、事態のあまりの深刻さにそれどころではない、といったところではないでしょうか。
私自身も本来なら、「やっぱり原発は安全ではなかったじゃないか」と考えるところなのでしょうが、実は私は今回の福島原発の事故をきっかけに、反対派から慎重派へと、いったん意見の方向性を改めることになります。
「安全でないのは以前からわかっていたこと。危険性が立証された今こそ、今後どうすべきかを真剣に考えるべき。」
危険だとわかっていながら嘘をつき、隠蔽し、誤魔化してきた、東京電力をはじめとする電力各社の責任はしっかりと追及されるべきだし、事故原因の解明はもちろん、福島原発自体の今後をどうすべきかは、衆目の中で議論されるべきだと考えますが、 それらと電力行政の今後のあり方の議論は切り離して考えるのがいいのではないかと感じるのです。
・電力各社及び行政機関などのこれまでの責任の明確化と追及
・事故原因の解明
・福島原発及び周辺地域の今後の対応
・原発を含め、今後の電力行政のあり方
「安全でない原発やめろ!原発反対!」
もちろんそれはそれで充分説得力のある意見なのですが、そればかりに集中してしまうことで、他の大事な事柄を見落としてしまってはいけないと考え、いったん慎重派とすることにしたのです。
※ここでいう慎重派とは、原発推進にも原発反対にも軸足を置かず、正確な情報をもとに、今後どうすべきかを慎重に、真剣に考える立場という意味であり、既に起きてしまっている福島原発に対する対応まで慎重にということではありません。
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まず、全原発を停止し、そして廃止した場合に考えられる事態はどんなものなのか‥‥。推進派の意見をまとめれば、電力不足に陥り、また原油の高騰により電力価格も上昇、場合によっては原油輸送ルートの崩壊で日本は壊滅的な状態に陥る可能性があると‥。
※現在火力発電の主エネルギーはLNGですが、石炭を含め増産は難しいため、頼るとなると原油になるとのこと。
で、実際に全原発が停止し、その分の電力を火力発電で補った場合、どのくらいの原油が必要になるのかを計算してみました。国際エネルギー機関(IEA)の発表によると、原発分として必要になる原油は1日約20万バレルだそうで・・・※1バレル100ドル、1ドル85円で計算
20万バレル×100ドル=2000万ドル
2000万ドル×85円=1,700,000,000=17億円
17億円×365日=6,205億円
私も計算してみて驚きました。年間たった6,200億円程度で全原発分の電力が原油で賄えるのです。なぜ驚いたかというと、政府予算を確認してみたところ、事故前の原発関連予算だけで年間約4,500億円もあるのです。
設定が無茶ですが、同額予算を政府が原油の購入にあてると、年間約1,700億円程度で原発分の電力が賄えてしまうのです。全国民が均等に負担したとしても、年間約1500円程度ですむ計算になります。
おまけに現在、日本国内にある火力発電所の稼働率は30%程度だそうですから、発電設備が不足することもなさそうですし、原油の輸送方法を考えたとしても、現在1日440万バレルを消費している日本が、追加で1日20万バレル分(約4.5%)余計に運ぶのが、それほど困難なこととも思えません。
もちろん増加する分の原油価格だけで電力の原価計算をしてしまうのは無茶苦茶ですし、推進派が心配するように輸送ルートの安全が確保されなければ意味もありませんが、電力不足の懸念を声高に叫ぶような数値ではないなと感じます。
何が何でも原発だという強硬な推進派はともかく、電力不足に対応するため、とりあえず原発を稼働させながら今後の対応を考えてみるべき、という現状推進派の方々は、この数値をどう見られるのでしょうか。
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今度は反対派の方々の意見を見てみましょう。とはいえ、福島原発で現実にこれだけの事故が発生している以上、そこに論理的な武装など必要ないとも言えます。
「危ないから反対。」
それで充分でしょう。極論ですが、
「東電がやる以上反対!」
でも反論の余地はないと思われます。
他にも、私と同じように電力不足など発生しないという方や、再生可能エネルギーへ転換すべきという方など、いろいろな意見をお持ちの方がいらっしゃるようですが、 私としては、どの意見に対しても反対意見を持てない、というのが正直なところです。
ただ、それではせっかく慎重派に鞍替えした意味がありませんので、中でも議論の余地のありそうな、脱原発&再生可能エネルギーへの転換について考えてみようと思います。
福島原発の事故を受け、全世界が脱原発に向かっているのかといえば必ずしもそうではありません。確かにドイツは2020年の完全脱原発を閣議決定し、それへ向けて動き始めていますが、ヨーロッパの原発大国であるフランスなどは今後も積極的に推進していく考えですし、慢性的な電力不足に悩む中国などは、これからもの凄い数(200基以上?)の原発を建設していく計画のようです。
これだけの事故を目の前にしてもさらに推進していくなんていうのは、どう考えても正気の沙汰ではないように感じますが、 今回の事故を海外では、技術的な問題での事故ではなく、人為的な原因による事故とみているのではないか?と私は感じています。
日本のように「原発は絶対に事故を起こさないから絶対に安全だ」というような迷信的発想ではなく、
「原発は危険性をはらんでいるが、それを前提に万全の体制を取っていればそれほど危険なものではない」
と考えているように思われます。あくまでも私の勝手な推測でしかありませんが、メリットとデメリット、リスクとリターンを原則的に考えるヨーロッパでは、充分に考えられる結論ではないでしょうか。
のどに詰まらせてしまう可能性があるからこんにゃくゼリーの販売自体を禁止しよう、というような、YESかNOかの判断だけでなく、危険性を容認したうえで、いかに上手に付き合うかという考え方は充分に有りかと思われます。※原発とこんにゃくゼリーを同列にするのは危険な比較かもしれませんが。
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では実際に脱原発へ向けて動いているドイツはどうなのでしょうか。実は、ドイツは福島原発の事故を受けて脱原発を決めた訳ではありません。もっとそれ以前から決めていたことであり、事故後に最終的な期日を決定したに過ぎないのです。
ということは、事故以前から既に脱原発へ向けて動いていたということですが、ここ最近、推進派を喜ばせるようなニュースがマスコミを賑やかせています。脱原発を進め、再生可能エネルギーへの転換を図っているドイツでは、電力が不足し、フランスから原発で作った電力を輸入することになったとか‥。
私も詳しい情報をもっていないので、明確なコメントはし辛いところですが、確かフランスからは元々電力の輸入はしており、今回の件に関しても、フランスからだけではなく、周辺国からというのが正確な情報だったように思われます。ヨーロッパは地理的なメリットもあり、互いに融通し合うという素地があってのことですから、孤島である日本と同列に語るのは無理がありそうです。
それでも、不足したというのは間違いのない事実であり、推進派の言うように日本が電力不足になっても、他国から融通してもらうことなど不可能であり、現実的に脱原発など出来ないのだというのも一理あるように感じます。
このあたりは如何ともしがたい、島国であるが故の悲哀かもしれません。
ただ、先にも述べたように、ヨーロッパには元々電力を融通し合うという素地があり、そのうえでドイツが脱原発による電力計画を立てていたのだとすれば(普通に考えればそうだと思いますが)、それほど大騒ぎするようなニュースではないのではないでしょうか。
逆に日本はドイツの状況を教訓?とし、想定されるピーク電力を少しくらい越えたくらいでは電力不足にならないような計画を立てておけばいいだけのことのように思われます。
また、脱原発=火力発電の増強ではなく、太陽光や風力、地熱、波力など再生可能エネルギーによる発電を推進することにより、脱原発によるエネルギー不足はどんどん可能性を下げていくことになるでしょう。
なお、再生可能エネルギーは発電量に波があり、まだまだ実用化段階ではないという話もありますが、政府が原発推進のため、他の方式の推進に決して積極ではなかったということもあり、確かにすぐ原発分を補うほどにはなり得ないと思いますが、政府のお墨付きをもらい、国民の支持を得、日本の技術力をもってすればそれほど遠くない将来には・・・と思えなくもありません。
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長くなってしまいましたが、読んでいただければおわかりのように、現在の私は、慎重派という位置にいる認識ながらも、再び反対派へのベクトルを強めています。それも「脱」原発ではなく、「反」原発に近いレベルです。このままだとなし崩し的に反対派に合流してしまいそうです。
推進派の方々、お願いです。私の子供の頃からの問いに誰か答えてください。
「絶対に安全なら、どうして東京や大阪に原発を作らないの?」
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