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2013年10月31日木曜日

淡路の旅ドタバタレポート:09:伊弉諾神宮


淡路島へ訪れた以上、ここへ訪れないわけにはいかない。何てったってイザナギである。そう、日本人なら誰もが知っている国生みの神話に登場してくる、イザナギ(伊弉諾尊)とイザナミ(伊弉冉尊)のイザナギなのだ。

※なぜ「イザナギ」とカタカナで書いているかというと、資料によっては「伊邪那岐命(イザナキ)」「伊邪那美命」と表記してある場合もあり、いちいち変換するのも面倒だというのもあり、ここではカタカナで通してしまえ!と心に決めたため。

※ちなみにこの資料とは、私が「神社検定」なるものを受けるため、勉強をした際に購入した神社本庁監修の公式テキスト「神話のおへそ」である。恐らくこれが正しいのだとは思うが、なぜ漢字表記が異なっているのかの理由が私にはわからない。

などと、津名一宮インターチェンジから県道88号線を西走しながら考えていると、竹谷交差点を越えたあたりから、道の両側に数メートル間隔でたくさんの灯籠が並び始めた。既にこの道は参道・・・ということなのだろうか。まだ鳥居も鎮守の森も見えていない距離だと言うのに、さすがイザナギ!とわけもわからず感心しながら、とにかく車を走らせる。

絵島そして淡路市立中浜稔猫美術館と予定外のストップをし、さらにあわじ花さじきで予定外の長居をしてしまったため、お天道様は山陰に入ってしまい、あたりはこの後一気に暗闇に包まれるであろうギリギリの時刻。今から神社へ行って何が見られるのか?写真が撮れるのか?それ以前に神社は見つかるのか・・・。

それでも何とか、車がスモールライトを点け始める頃、やっと伊弉諾神宮へ到着した。

伊弉諾神宮
とにかく大急ぎで車を駐車場に止め、駆け足で神社正面へ。


シンプルだけど、威厳のある鳥居。神社検定3級の知識をもってすれば、これが神明鳥居という形だということは容易にわかろうというもの。ちなみに、既に写真では暗がりになっているが、これは帰り際に撮影したため。

※この鳥居は、阪神淡路大震災時に倒壊したため再建されたもの。


ちなみに参道の写真も帰り際の撮影。灯籠に灯りが灯っている方が雰囲気があっていいだろうと思ったけど、どうも暗過ぎるような気が・・・。


時間が時間だからなのか、あたりは厳粛なまでの空気感に包まれており、自分の足音でさえその場を乱す騒音のようにさえ感じてしまう。灯籠にしろ池にしろ、カメラを向けていることが失礼にあたるのではないかという恐れを感じてしまい、本来撮影しておくべき何枚かの写真が足りないことに、帰宅後気付いたほどである。


が、写真でわかる通り、門の左側に議員の立て看板が・・・。正直、ちょっと拍子抜け。それを許可する神社も神社だが、持ち込む議員も議員だ。いや、後援会が勝手にやったのかもしれないが、場所をわきまえてもらいたい、と感じるのは私だけではないのではないはず。

などと躊躇している場合ではない。手水舎で両手と口をすすぎ、いざ。

拝殿・本殿


拝殿は想像していたほど大きくはないが、地方の神社としては充分過ぎるサイズである。建物自体も重厚な感じがするが、それは空気の重さがそう感じさせたのかもしれない。


門をくぐった地点から、ぐるりと強引パノラマ写真を撮ってみた。例によってブログの枠をはみ出してしまっているし、繋ぎ目も適当だが、まぁ、ご愛嬌ということで。


本殿は流造(ながれづくり)であり、京都の上賀茂神社や下鴨神社と同じ作りになっていた。※しつこいが、神社検定3級の知識をもってすれば、うんたらかんたら・・・。



概要
この伊弉諾神宮がそんじゃそこらの神社とわけが違うのは、まっすぐ東に進むと、何と伊勢神宮に行き当たるということでもわかろうというもの。詳しいいわれなどは、私がここに書くのもアレなので、ぜひ公式サイトを見てみてください。
住所兵庫県淡路市多賀740
主祭神イザナギ命、イザナミ命
創建不明 ※古事記や日本書紀にも記載がある。
駐車場あり(無料)



各種情報
公式サイト
伊弉諾神宮 http://izanagi-jingu.jp/

マップ




2013年10月30日水曜日

淡路の旅ドタバタレポート:08:あわじ花さじき


正直、高台によくある花の公園だろうと思っていた。それなりにたくさんの花を咲かせ、いかにも自然いっぱいの街作りをしていますよという、ある種の箱もの施設だと考えていた。だからスケジュールが押し、滞在時間が短くなるであろうと予想されても、私としてはさほど気にしていなかった。何枚かの花の写真と、全体的な風景を撮影したら終わりだと思っていたから・・・。

ところが、この「あわじ花さじき」には驚いた。車を駐車場に停め、敷地に入り、全体を見渡せる場所に出たとたん、私はしばらく立ち尽くしてしまった。なだらかな山の斜面には予想通りたくさんの花が咲いていたのだが、なんとその向こうに海が見えるのだ。花の背景に海が大きく映り込む場所なんてほとんど聞いたことがない。見たこともない。

なんという不覚。既に太陽は西の空に大きく傾き、場所によっては深い影を作り始めていた。確か次のスケジュールは・・・と考える間もなく、私はカメラを手に走り出していた。ま、すぐに体力が尽きてハァハァ言いながら歩き出したけど(^^;。

あわじ花さじき
簡単に言えば淡路島の高台にある花の公園。東浦インターチェンジから、クネクネと曲がった山道を少し走るだけ(約10分程度)で到着する、意外と手近な公園。とにかく写真を見てもらえれば、それ以外の下手な説明など不要かと。

ということで、今回は出来るだけたくさんの写真を掲載し、文字は少なめで・・・。















概要
甲子園球場の約4倍という花畑に四季折々の花の咲く、明石海峡を見渡せる高台にある公園。展望デッキや案内所、休憩所や直売所も完備。
主な四季の花
春:菜の花、ムラサキハナナ、リナリア、ポピー
夏:三尺バーベナ、クレオメ、ひまわり、ブルーサルビア
秋・冬:サルビア、ソバ、コスモス、ストック
住所兵庫県淡路市楠本2865-4
面積約15ha
開園時間9:00~17:00
休園日年末年始
入園料無料
駐車場あり(無料)

各種情報
公式サイト
あわじ花さじき http://www.hyogo-park.or.jp/hanasajiki/

マップ




2013年10月29日火曜日

淡路の旅ドタバタレポート:07:淡路市立中浜稔猫美術館


思い掛けず予定外の大収穫だった絵島を後にし、ちょっとテンション高めのまま国道28号線を海岸沿いに南下。片側一車線の二車線道路だが、大きな脇道もないため信号が少なく、休日とはいえ車の台数もそれほど多くないためスムーズに流れて行く。走りながら、何か面白いものはないかとキョロキョロしていると、道端に「猫美術館」の文字。なに!猫美術館だと!?

だが、ここは淡路島。そう、探偵ナイトスクープでお馴染み「パラダイス」発祥の地である。私の頭の中には、猫に関するガラクタの類いを掘建て小屋や庭に適当に並べ、壁にペンキで描かれた猫らしき絵のある、まさに猫パラダイスのイメージが・・・。

だが気になる。慌てて広くなっている路肩へ車を滑り込ませ、iPadで調べてみると...。何とパラダイスどころか、淡路市立の列記とした美術館ではないか。こ、これはスケジュールなんて無視してもいいから行ってみなければ!

猫美術館
国道28号線から東浦インターチェンジへと曲がる交差点を逆に曲がると、道の駅東浦、淡路市立陶芸館、ガーデニングセンター、農産物直売所などが一緒になったエリア(道の駅東浦ターミナルパーク)に、猫美術館はありました。

とりあえず車を駐車場へ停め、美術館方向へ歩いて行くと・・・


う。案内看板が手描き・・・。まずい。やっぱりパラダイスかも・・・と思った先に見えたのは


えーーー!すごく立派な建物。壁面に猫の足跡オブジェまで貼付けてるってことは、この建物全部が猫美術館なのか!すげーーー!パラダイスかも・・・なんて疑ってごめんなさい。

入り口へ近づいてみると階段にも猫の足跡。




こ、これは・・・。もしかしてここは猫好きホイホイではないのか。いや、少なくともビジネスだとか建前だけで運営されてる施設でないのは間違いない。そうだ。猫が幸せなら人間もきっと幸せなんだ。そうだそうだ!と、鼻息荒くしながら入館。

入館料は大人500円。さすがにスケジュールを完全無視は出来ないので、1階から2階と全展示物を30分足らずという超短時間で見て廻ったが、館内撮影禁止で助かった。もし撮影OKだったら、このブログ記事は100スクロールくらいしないと読み切れないものになっていたはず。

ということで、猫美術館のレポートはここまで。展示物や展示内容については「ぜひ現地で自分の目でしっかりと確認してみてください」。猫好きなあなたの期待、決して裏切りません。

おまけ
ロビーにあった記念撮影用のパネル。
出口付近にあるスーベニアショップで購入した絵はがき2枚とパンフレット

絵島で出会ったおしっこ猫といい、この猫美術館といい、今回の旅は猫神様が見守ってくれているのだと確信し、ニコニコしながら美術館を後にしました。

【ご注意】
あくまでも中浜稔氏の作品を展示している美術館です。世界中の猫に関する絵画を展示しているというわけではありません。よって猫好き全ての方が気に入るかどうかはわかりませんので、その点は予めご了承ください。少なくとも私は大満足でした(^^)。

概要
中浜稔とは
1944年淡路市生まれ。南画の大家直原玉青師に師事し、墨絵を習得。猫画の展覧会を全国で開催。2000年に当市立美術館を開館。2001年には東久邇宮記念賞受賞。現在もなお展覧会を開催すると共に、各地で講師を行っている。財団法人動物愛護協会評議員。

住所兵庫県淡路市浦668-2
駐車場目の前に数十台分の有料(500円)駐車場あり。※ただし入館者は2時間?まで無料。
開館時間10:00~18:00 ※入館は17:30まで
休館日毎週月曜日 ※ただし月曜日が祝祭日の場合は翌日が休館日
入館料大人500円、学生300円、小人200円 ※団体割引あり

各種情報
公式サイト
淡路市立中浜稔猫美術館 http://www.nekobijyutsukan.com/

マップ

おまけのおまけ
おまけのおまけ。猫美術館とは全く関係ないが、文中に登場する「パラダイス」とは、以下の写真の場所のこと。施設内がどうなっているかは・・・さすがにここには書けないので、気になる方は各自で検索してみてください。






2013年10月28日月曜日

淡路の旅ドタバタレポート:06:絵島


予定に入っていないどころか、その存在すらその場へ行くまで知らなかった絵島。岩樟神社を堪能?した後、いつもならすぐに車に乗り込み次の目的に向かうのだけど、この時は何かに吸い寄せられるように岩屋港前の公園へ。そして公園を抜けた私の前に現れたのが絵島でした。

岸壁に立つ私は、目の前の景色がにわかには信じられないまま、しばらく立ち尽くしました。好天に恵まれたのもよかったのでしょうが、抜けるような青空と紺碧の海、そして人の手ではとても作り得ないだろう岩肌、小さいながら、まさに威風堂々とした島の存在感に圧倒されるばかりでした。

この絵島が、国生みの神話に登場する日本最初の島「オノゴロ島」ではないかという説があるというのを知ったのは旅行終了後でしたが、その説はさもありなんと思わせるに充分な島でした。単なる美しい景色ではなく、こここそまさにパワースポットだと感じたのは私だけなのでしょうか・・・。

絵島
岩屋港の目の前にあり、10mそこそこの橋を渡って島へ渡ることも出来ます。島の頂上へも行けるルートがあるようでしたが、私は何だか恐れ多い気がして上へは上がりませんでした。


私は見ることが出来ませんでしたが、夜はライトアップされているそうです。

おまけ:岩屋港の猫
私が絵島の撮影に夢中になっていると、とつぜん「ニャー」の鳴き声と共にトコトコとやってきた猫。逃げるどころか、私の足下にすり寄って来るではないですか。猫好きとしては、旅先で地元の猫と触れ合えるなんて最高のひと時。しばらくなでなでしていたのですが、猫が急に立ち上がったと思ったら、私の手に温かいものが...。

う!こいつ、私の手におしっこをかけやがった!と言いながら、ニヤニヤしてしまう私は少々猫好きが過ぎるようです...。


で、猫は何事もなかったかのように、どこかへ行ってしまいました。

概要(淡路市の立て看板より)
太古、イザナギ・イザナミの二神が、国づくりの時最初に生まれた国が「オノコロ島」であり、淡路島を指すとされていますが、この絵島であるという説もあります。島の頂上にある石塔は、平清盛の兵庫築港の際に、人柱となった侍童、松王丸の菩提を弔うために建てられたものと伝えられています。この島は砂岩でできており、もとは陸つづきでしたが波の作用によって島となりました。この自然が生み出した絵島は、周囲の山水との調和も見事で、特に夜景は「海に浮かぶ光の舞台」として、神秘的な姿で人々を魅了します。島の美しさは万葉の昔から歌に詠まれ、多くの人々に愛されています。

千鳥なく 絵島の浦に すむ月を
見るこよいかな
西行

住所兵庫県淡路市岩屋884-4
駐車場恵比寿神社の前、岩屋港に3階建ての市営駐車場(岩屋ポートパーキング)があります。※1時間までは無料でした。
面積1,153平方メートル

各種情報
淡路島観光.com
絵島 http://awaji11toko.com/tourism/kanko/eshima.html

マップ