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2013年10月3日木曜日

ビジネスのフェーズ

【グリーがついに正社員削減に着手】 大阪オフィスを廃止。社員には退職を勧奨
東洋経済ONLINE 2013年10月02日 http://toyokeizai.net/articles/-/20710

ソーシャルゲーム大手のグリーが、ついに正社員の削減に着手する。今年10月末に大阪オフィスを閉鎖。約30人いる社員には、現在、順次退職勧奨が行われている。一部東京本社へ配置転換する社員もいるが、大方の社 員はグリーを去る予定だ。グリーは今夏8つあった海外拠点を半減させているが、国内正社員の削減にメスを入れるのは、今回が初めてとなる。 ‥‥詳しくはこちら
まさに栄枯盛衰、盛者必衰、驕れる者は久しからず。こういう状況を数年前に予想出来た人は少なくなかったはずなのに、結局予想通り、シナリオ通りの道を歩んでいるようで‥‥Mixiしかりですが‥‥。

どんな分野であろうと、1つの成功が10の成功に繋がるなんてことはそうそうないわけで、勢いだけではどうしようもない側面が、まさに露呈したってところでしょうね。ネット上に散らばる情報を読んだところでは、これまた予想通りというか、人的な要因が大きいのではないかと思われます。

ところで、私はビジネスにはそれぞれのフェーズに応じて様々な能力を持った人材が必要になってくると考えています。

  • 創設期: 立ち上げる能力に長けた人物
  • 成長期: 大きく伸ばす能力に長けた人物
  • 安定期: 安定化させる能力に長けた人物
  • 終息期: 終わらせる能力に長けた人物

細かく分ければまだまだいろいろな能力や人物が考えられると思いますが、大まかに分類すればこんな感じでしょうか。創設期や成長期に能力を発揮する人物は話題にもなりやすく、注目度も高いのですが、長期スパンでビジネスを捉えた場合、安定期や終息期に適した人材こそ大事になってくるのではないでしょうか。

そして経営者に求められるのは、こういった全ての能力を身につけることでも、それぞれの能力を持った人物を揃えることではなく、創設期から成長期へ、成長期から安定期へ、そして終息期へというフェーズの切り替え判断の出来る能力ではだろうないかと。

Mixiの場合
例えばMixiですが、株式公開した時点で私は成長期から安定期へのフェーズ移行タイミングだと強く感じました。もしそうであれば、丸ごと大手企業へ譲渡し、大手の力でサービスの安定化を計るという方法も、選択肢として十分にあり得たのではないだろうかと。※結果論ではなく当時考えていたことです。

グリーの場合
グリーに関してはやはり安定期に入るべきタイミングで、「海外進出による拡大=成長と安定」を求めたのが敗因かと考えます。多くのIT企業が海外へ活躍の場を求めるのは当然と言えば当然のシナリオですが、海外進出は創設期並のパワーや瞬発力を必要とします。単に拡大すれば成長し、ひいてはそれが安定に繋がるというような考え、だったかどうかはわかりませんが、もしそうだとすれば辻褄が合うように思えます。

楽天の場合
そういう意味では、いいも悪いも楽天の手法はすごいなぁと感じるわけです。本来なら安定期に入るべきタイミングなのに、旅行業へ、書籍販売へ、電子書籍端末へ、金融へ、物流へと次々新規分野への取り組みを続けることで、成長期を引き延ばしているわけで、これまでの日本企業にはなかった手法ですよね。今後安定期へ向け、いったどんな秘策が出て来るのか、楽しみで仕方ありません。

ということで話の筋がズレまくってしまいましたが、私のようなタイプは安定期や終息期には向きませんね。個人的な好みからしても、創設期の立ち上げに最も興味があります。能力に長けているかどうかは‥‥秘密ですが(^^;。

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