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2013年11月14日木曜日

淡路の旅ドタバタレポート:16:おのころ神社


国生みの神話に登場する「おのころ島」は、淡路島ではなく沼島ではないのか、という説が有力説のひとつとされる大きな要因が、このおのころ神社の存在です。今回、国生みにまつわるスポットを尋ね歩く旅をしている者として、旅程を考えると島へ渡るのは避けたかったのですが、当然ここを抜かすわけにもいかず・・・。

が、前の行程で時間が押してしまい、港に到着した時点で予定していた便は出発した後。うーん、まいった。1時間近く待たなければ次の便が出ないのは仕方ないとしても、戻ってくる便の時間を考えると、もしかしたら最後に予定している道の駅「うずしお」に行けなくなってしまうかもしれない・・・。それはまずい。そこで今回のお土産類を全て購入予定になっているのに。

難しいかもしれないけど、沼島到着後は大急ぎでスポットを巡り、何とか1時間半後の次の戻り便に乗れるようがんばろう!と、気合いを入れていたのですが・・・。

意外と歩きます
地図で見ると、おのころ神社は沼島到着後、港をぐるりと廻ったところにあり、何となく近いイメージがあったのですが、歩いてみると意外と距離がありました。港沿いの道を歩き続け、気が付くと港を抜けており、え?この道で間違いないの?と思い始めた頃、やっと写真のような案内板に出くわし、ホッと安堵。


普段運動不足の身には堪える坂道だけど、きれいに整備されているため、特に歩きにくいということもありません。ハァハァと息が切れ始めた頃、階段に到着。上を見上げれば、ちょっとした絶望感に浸ることが可能。まるで天空への階段のごとし。

帰り道すがら段数を数えてみましたが、100数段でした。※正確な数字を覚えていない自分が情けない。

拝殿
正直、長い階段を上りきり、荒い息をしながらこの拝殿を目にした時はがっかり。おいおい、これだけ苦労してたどり着いたのに、どう見ても村の鎮守様レベルじゃん!これなら自宅近所にもいくつあるよ、って。しかし・・・


ん?正面に立ってみると、拝殿の向こうに何やら立派な建物が見える・・・。場所的にはどう考えても本殿。いや、でも、拝殿がこれなのに?

本殿
拝殿をぐるりと廻って驚きました。サイズこそ小さいけど、まさに「ザ・神社」というような立派な本殿が姿を現したのです。な、なんだこれは・・・


拝殿の貧弱さに比べると、本殿の立派さが際立つ。木の具合からすれば、どちらもそれほど時期を違わず建て直されたのだろうと思われますが、拝殿とは区別して考えた方がいいかもしれません。

これはあくまでも私の勝手な推測ですが、この神社は元々一般市民が参拝するような場所ではなかったのではないでしょうか。厳かにそしてひっそりと神様を祀る。。。国生みの神話に登場する「おのころ島」は沼島ではないか、という説に思わず納得せざるを得ない神秘的な神社でした。

灘ターミナルセンター
沼島へ渡るには、灘ターミナルセンターから渡船に乗る必要があります。灘ターミナルセンターへ行くには、南側から廻り込むのがベター。北側、洲本市からの海岸線も整備はされていますが、非常に狭く対向の出来ない場所や、曲がりくねった箇所もあり、決して走り易い道路ではありませんでした。

なお、沼島へはわずは10分ほどで到着。


時間帯にもよりますが渡船は約1時間半ごとに出発しており、島内滞在約1時間半程度で戻り便に乗ることも出来ますが、最低でもおのころ神社と上立神岩を訪ねることを考えると、戻りの便は1本飛ばして3時間後に戻ってくるくらいがちょうどよさそうです。その段取りで乗船時間も考えておくと、旅程が立て易いと思われます。※段取りに失敗した旅行者は語る。

概要
住所兵庫県南あわじ市沼島73
主祭神伊弉諾神、伊弉冉神、天照皇大神
創建不明
アクセス淡路島の離島であり、灘ターミナルセンターより沼島まで渡る必要あり。車でも渡れないことはないようだが、小さな島なので車はターミナルセンター駐車場(有料)に停めておき、島内は徒歩で移動が現実的。

各種情報
関連サイト
あわじうぇぶどっとこむ http://www.awaji-web.com/index.php?sightseeing_onokoro-jinjya
南あわじ市公式サイト
沼島汽船発着時刻表 http://www.city.minamiawaji.hyogo.jp/soshiki/koushitsu/nusima1.html

マップ




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