ページ

2016年10月11日火曜日

【独断と偏見の映画寸評】ここ最近見た映画から

シン・ゴジラ ★★★★☆ 4.5
2016/日本、監督:庵野秀明、出演:長谷川博己、竹野内豊
http://www.shin-godzilla.jp/
正直、これまでのゴジラ映画の路線を踏襲していたのは、大不評だったハリウッド版の方だと感じた。少なくともハリウッド版も主役はゴジラだった。でもこれは違う。主役はゴジラと戦う日本だ。日本の仕組みを知らない外国人には理解出来ない部分も多いかもしれないが、私はこれでいいと感じたし、久しぶりにもう一度見たいと思わせてくれる映画だった。主役が誰であろうが、やっぱりゴジラのテーマが流れてこそのゴジラ映画だよね。



THE NICE GUYS ★★★☆☆ 3.5
2016/アメリカ、出演:ラッセル・クロウ、ライアン・ゴズリング
http://www.niceguys-movie.com/
アクションはそれほどでもないけど、楽しませるポイントとかいかにもアメリカ映画らしい一本。私のように機内で見たり、テレビのロードショーで見るには最適。確かに面白かったけど、お金払ってまで映画館で見るほどではないかな(^^;



海難1890 ★★★☆☆ 3.5
2015/日本、出演:内野聖陽、ケナン・エジェ
http://www.kainan1890.jp/
日本とトルコの間の実話を映画化、という部分に気を使い過ぎたのかな。何だか感動の押し付けを受けているような感覚で、素直に感激出来なかったのは私だけなんだろうか。テーマがテーマだけに私が期待し過ぎてたからなのか、どこもかしこも中途半端な仕上がりに感じてしまったのが超残念。



うつくしいひと ★★☆☆☆ 2.0
2016/日本、出演:橋本愛、高良健吾
http://kumamotoeiga.com/
熊本にロケハンに訪れた映画監督と若い女性の出会いと小さな旅の物語で、出演陣も熊本出身者が集まってるそうなんだけど、うーん、なんだこれは。観光プロモーション動画なのか?全編でもたった約40分のショートムービーなんだけど、最後まで見るに耐えられなかった。



マネーモンスター ★★★★☆ 4.0
2016/アメリカ、出演:ジョージ・クルーニー、ジュリア・ロバーツ
http://bd-dvd.sonypictures.jp/moneymonster/
ハリウッド女優の中で私が一番好きなジュリア・ロバーツがジョージ・クルーニーと共演した作品。サイドストーリーほとんどなしで、メインストーリーをこれでもかと畳み掛けてくるアメリカらしい映画。感動するようなことは全くない映画だけど、エンターテイメントとしては十分に楽しめました。ただし、点数的にはジュリア・ロバーツということだけで+0.5になってます(^^;



殿、利息でござる! ★★★☆☆ 4.0
2016/日本、出演:阿部サダヲ、瑛太
http://tono-gozaru.jp/
タイトルがこれだし、主演が阿部サダヲっていう時点で、恐らく自己満足的な三流映画だろうと予想してたのが、いい意味で裏切られましたね。いや、三流映画は三流映画なんだろうけど(笑)、日本映画にありがちな複雑なストーリーにせず、シンプルに物語を進めたのがよかったんじゃないかな。さらにこれが実話だっていうんだからビックリ仰天です。



EVERYBODY WANTS SOME!! ★★★☆☆ 3.0
2016/アメリカ、出演:ブレイク・ジェナー、ソーイ・ドゥイッチ
http://everybodywantssome.jp/
80年代のアメリカの大学キャンパス。ちょうど私が大学生時代と重なるので、日米の違いというのもリアルに感じることが出来たましたが、いいなーアメリカ(笑)。もし当時アメリカに留学してたら、こんな学生生活を送れた、いや送らざるを得なかったのかなぁ。映画としては、私的には、ま、こんなもんだろうな扱いです(^^;



僕だけがいない街 ★★★☆☆ 3.5
2016/日本、出演:藤原竜也、有村架純
http://wwws.warnerbros.co.jp/bokumachi/
日本映画ってどうしても先入観に囚われてしまうわけで、藤原竜也=カイジのイメージが強すぎて、何見てもカイジにしか見えないんですが、この映画は思った以上に楽しめました。いや、主役はやはりカイジでしたけど(笑)。あとはエンディングですねぇ。もう少し気持ちよく終わらせてくれたら4.0だったんですけどね。



ヘイル、シーザー! ★★☆☆☆ 2.5
2016/アメリカ、出演:ジョージ・クルーニー、スカーレット・ヨハンソン
http://hailcaesar.jp/
うーん、アメリカ人はこういう映画で楽しめるのか。確かに有名監督に名だたる大スター揃いではあるし、個々の演技は素晴らしいんだろうけど、見終わってから、だから何なんだ?っていうモヤモヤした思いが残ってしまった。もちろん脚本云々はあるんだろうけど、どうにも釈然としないなぁ。



エンド・オブ・キングダム ★★★☆☆ 4.0
2016/アメリカ、出演:ジェラルド・バトラー、モーガン・フリーマン
http://end-of-kingdom.com/
いやー、爽快爽快。アクション映画はこうあるべきな爽快感で壊しまくり、爆発しまくり、殺しまくり。各国の要人が命を狙われるシーンでは、各国のステレオタイプなイメージでわざと演出しているところには思わず笑ってしまいました。ストーリー的にはやり過ぎ感もあるんだけど、ホワイトハウス編の続編ってことだからこうなっちゃうんだろうな。



LOST IN HONGKONG ★★★☆☆ 3.5
2015/香港、出演:徐崢、趙薇、包貝爾
http://movie.mtime.com/208076/
香港のコメディ映画らしいドタバタが心地よく感じる映画。ただし、中華圏の映画にありがちな、なぜそこでそれをする、それを言う、そこに行く的なイライラしちゃうシーンが多めにあったり、キャラを立て過ぎてるのがちょっと残念なところ。中国では大ヒットしてるらしいけど、私としてはせっかく香港映画見るのなら、別の方がよかったかなって感じでしょうか。



2016年7月20日水曜日

フォークダンスは必須にすべきだ!

近頃、運動会などでフォークダンスを実施している学校が減ってきているらしい。その代わりにヒップホップダンスなどを取り入れているらしいが、とんでもない話だ!私は声を大にして叫びたい。「フォークダンスは必須にすべきだ!」と。

幼稚園や保育園では特に男女の区別もなく、みんなで手をつないでお遊戯とかしていたのに、小学校に入ると男女が手をつなぐなんてことはほぼ皆無となる。そしてそのまま各々グングン成長していき、小学校高学年や中学生あたりから思春期を迎える。異性という存在に戸惑いを感じ始めた、そんな時期に、運動会でのフォークダンスが登場するのだ。

女子がフォークダンスをどう感じるかは、残念ながら私にはわからないが、男子の大半が口では嫌だ!みたいなことを言いながら、実は内心超ドキドキしているのだ。もちろん意中の女子と手をつなげるかどうかなんてぇのもあるけど、実はこのフォークダンスで、男子は人生において非常に大事な気付きを得ているのだ。

上向きにして差し出した手のひらに、パートナーである女子がそっと手を乗せる。この瞬間、男子の身体中に電撃が走っていることを女子は気付いているだろうか。女子と触れ合ったからとかではなく、乗せられた女子の手の、予想もしていなかった柔らかさに衝撃を受けるのだ。

第二次性徴期により、見た目の男女差が明らかについてきたことはわかっていても、あくまでも外見上の差異であり、具体的に何が起こっているのかは理解してない男子。それが、わずかに触れたその手の柔らかさで、全てを一瞬にして悟ってしまうのだ。それが電撃となって身体中を駆け抜けるのだ。

同じ歳の野郎連中の手なんて、自分と似たような手で特に違いなんて感じなかったし、それ以前に違いがあるなんてこと自体考えてもいなかったのに、なんだこの手は。自分の知ってる手じゃない!この未知の生物かのような柔らかさは何なんだ!と。

そこで男子は気付くのだ。女子とはこんなに柔らかいのだ。こんなに柔らかいとすぐ壊れてしまうじゃないか。男子が守ってあげないといけないんだ!と。この気付きがあるからこそ、男子は女子に優しくなれるし、特に恋愛感情を抱いた女子を守ってあげよう、守ってあげたいと思うようになるのだ。

これがないと、きっと男子の中で正常な恋愛感情が育たないし、恋愛を面倒くさいものと感じてしまったりするのだ。近頃のゆとり世代が草食系だなんて言われるのは、この大事な気付きを逃したまま大人になってしまったからなのだ。

いや、自分はそんな電撃なんて走らなかったよ?という男性もいるだろう。それは否定しない。そういうこともあるだろう。が、この持論「フォークダンスは必須にすべきだ!」への異論は認めない。誰が何といっても認めない。フォークダンスこそが豊かな人生を形作る原点なのだから!!

2016年5月3日火曜日

どうなる?三菱自動車

過去2回のリコール隠しで、日本国内では圧倒的に信用を失った感のある三菱自動車。私としては好きなメーカーであり、復活してくれることを期待していたのだが、さすがに今回の燃費偽装は致命傷な気がする。

リコール隠しも燃費偽装も人為的なものであり、それも個人で行えるレベルではなく、企業組織として行動したことは明白。ここまで繰り返されると、謝罪行為までが白々しく感じてしまう。

先日販売店の前を通ったら、まさに閑散という言葉がピッタリ。展示する車さえほとんどない状態なんだから当然といえば当然。消費者から不信感を抱かれたままで頑張っていた販売店にすれば、まさに泣きっ面に蜂。可哀想にすら感じてしまう。

未だ補償案さえ示されていないのだから、この状態でわざわざ三菱の新車を買おうという方だ無茶な話で。

さてさて、企業ごとに結びつきの強弱はあるにしろ、巨大な三菱グループ(三菱重工業、三菱電機、三菱地所、三菱商事、三菱化学、三菱東京UFJ銀行、ニコン、旭化成、キリン、日本郵船、JXホールディングス、ローソンなどなど)がフォローしていくんですかねぇ。それとも尻尾切っちゃうんですかねぇ。

とりあえず、スタリオンだけでも再発売してくれれば、私はそれだけで応援しちゃうんですけどね(^_^;

2016年4月29日金曜日

【レポート】勝手にマルタイラーメン vs 万長ラーメンやってみた

 スーパーの店頭で見かけたので福岡の「マルタイラーメン」を初めて買ってみた。九州はもとより西日本一帯で販売されており、近頃では香港や東南アジアで大人気になっているのだとか。


 しかし、愛媛県で棒ラーメンと言えば何と言っても「万長ラーメン」である。私が一番大好きな即席麺であり、これより美味い即席麺は存在しないとまで思っている。

 で、どちらが美味いのか食べ比べてみた。正直、ちょっとドキドキしながらだったけど、一口食べた瞬間に不安や心配は遥か彼方に。麺もスープも万長ラーメンの圧勝!特にスープについては、粉末のマルタイに対し、万長は練りスープになっているのがポイントな気がする。

 もちろん食べ慣れた味というバイアスはあるにしても、私の判断ではどう考えても万長ラーメンの完全勝利。もしマルタイラーメン好きな人がいれば、是非一度万長ラーメンを食べてみてほしい。一口食べた瞬間、私の言わんとするころが素直に理解出来るはず。



【後日追記】
 友人からの情報によると、マルタイの棒ラーメンにはこのスタンダード版の他にたくさんの種類があり、そちらは格別の旨さだとか。うーむ、それらにもチャレンジしてみたいけど、当地では他のものはなかなか手に入らないんだよなー。

2016年3月29日火曜日

若き者へ

なぜ逃げる。

そこにあることがわかっていて
突っ込んだ壁じゃないのか。

逃げて何かが解決するというのか。

何が何でも乗り来なければならない壁なら、
なぜ死ぬ気で突っ込まない。

なぜ命懸けで乗り越えようとしないんだ。

自分の人生だろ。

なぜもっと真剣に自分と、
そして自分の置かれた状況に
向き合おうとしないのか。

最後の最後には
どこからか神の手が
差し伸べられるとでも思っているのか。

自分が自分の足で進まなきゃ、
乗り越えなきゃ、
一生壁のこちら側でもがき苦しむだけだ。

逃げて済むならそうすりゃいいさ。

逃げて逃げて逃げまくれよ。

それが自分の望む人生ならな。

2016年2月24日水曜日

非正規社員率

近頃、非正規雇用とか非正規社員という言葉が独り歩きしてしまい、イコール悪のような風潮になっているけど、雇用にはいろいろな側面があるのだから、一元的に善悪の判断をしてしまうのはいかがなものだろう。

ここでいう非正規には、授業の空き枠を利用した学生アルバイトや、子供が学校に行っている間だけのパートタイマーなども含まれるわけで、何もかも正社員化してしまうと、困ってしまうのは学生であり主婦であり、もちろん企業だって大騒ぎ。もし派遣という形態に問題があるのであれば、非正規という大きなくくりでは余計に焦点がぼやけてしまうのではないか。


ちなみにこの集計は非正規社員数の降順になっているが、社員数の多い大企業に非正規社員が多いのはある意味当然のことで、そんな項目を基準にランキングしても仕方ないこと。ということで、ここで登場している500社限定にはなるが、全従業者に占める非正規社員率で並べ替えてみた。

●非正規社員率上位10社
順位:社名(業種業態):非正規社員数:正社員数:非正規率
----------------------------------------------------------
1:セリア(100円ショップ) 7,191人 372人 95%
2:東京個別指導学院(学習塾) 6,982人 418人 94%
3:りらいあコミュニケーションズ(コールセンター) 15,047人 979人 94%
4:トリドール(外食) 10,528人 821人 93%
5:三光マーケティングフーズ(外食) 3,364人 300人 92%
6:パレモ(婦人衣料雑貨) 2,063人 199人 91%
7:リソー教育(学習塾) 5,252人 527人 91%
8:ココスジャパン(外食) 5,665人 534人 91%
9:サンマルクホールディングス(ベーカリー) 6,345人 620人 91%
10:リンガーハット(外食) 4,477人 495人 90%

●非正規社員率下位10社
順位:社名(業種業態):非正規社員数:正社員数:非正規率
----------------------------------------------------------
1:村田製作所(電子部品) 1,957人 51,794人 4%
2:NTTデータ(システム) 3,706人 76,642人 5%
3:豊田通商(商社) 3,402人 53,241人 6%
4:タカタ(自動車部品) 3,011人 48,775人 6%
5:東京電力(電力) 2,715人 43,330人 6%
6:コマツ(建設機械) 3,805人 47,417人 7%
7:三菱ケミカルホールディングス(化学) 6,101人 68,283人 8%
8:NOK(自動車部品) 4,031人 49,032人 8%
9:王子ホールディングス(製紙) 2,766人 33,668人 8%
10:日清紡ホールディングス(繊維製品) 1,893人 21,387人 8%

正社員が多いからよくて非正規が多いからダメっていうのではなく、業種・業態によって雇用形態が異なることは必然のことで、だからこそ成り立っているビジネスもあるのだが、さすがにセリアの約95%にはびっくり。従業者100人あたりの正社員はたった5名。それで問題なく仕事が回せているのなら、ある意味ビジネス的に凄いことのような気がする。

この投稿は、データを再集計してみたかったためだけに作成しているので、特に結論とかまとめなどはない。あしからず。

※ちなみに、誰が考えても大量の非正規社員がが働いているであろうコンビニやファーストフードなどは、フランチャイズ契約が多く、本体の従業者として集計されないためこの集計には現れていないのだと思われる。

2016年1月16日土曜日

図書館での新刊貸出は是か非か

(これはあくまでも私の個人的な考え方。他の考え方を否定したり非難したりするつもりはサラサラないのでご容赦ください。)

 私は子供時代、毎日のように図書館に通ったが、大人になってからはほとんど使っていない。本が欲しい時はまず一般書店へ行く。しかし古い本で既に書店に並んでいないような場合は古本屋へ。それでも手に入らないような特殊な本は図書館へ、というのが私の中での優先順位。

 私が買わずに借りてしまえば、本来作家が受け取るべき印税が手に入らなくなるのがその理由。例えば出版社が無料で図書館へ本を配置し、もし貸し出されることがあれば一定額が出版社や作家へ支払われるような仕組みでもあれば別だが、文化の名の下に、公共の資金を使って出版社や作家の利益を損ねることに同意できなかったから。

 私が20代の頃は当然ネットなどなく、まさに情報に飢えていたので、雑誌まで含めると毎月3〜4万円は本代に消えていた。それがよかったかどうかはよくわからないが、私自身を形作っていくうえでは、きっと必要経費だったんだろうなと思うようにしている。


 ところでこの記事で書かれていることについてだが、あながち間違ってはいないと思うけど、今更感が拭えないのも事実。30年前ならいざ知らず、今頃図書館で新刊本の貸し出しを停止したとしても、恐らく書店での販売数が劇的に増えるということはないと思う。

 言い方が失礼かもしれないが、図書館で新刊本を借りている人たちが、貸し出しが停止されたから書店で購入、という流れになるとはとても思えない。無料だから読んでいるのであって、1冊に1,000〜2,000円を支払ってまで読んでくれるかどうか・・・。

 そういう意味では、電子書籍のあり方も含め、図書館とは今後どうあるべきなのか、今一度考え直すいい時期に来ているのではないだろうか。